DMMの格安ディスプレイ第3弾「DKS-4K43DG3」が登場しましたね。HDRにも対応。コスパ重視の管理人にとってこれは非常に嬉しい情報です。
ただ、僕の記憶違いでなければ先代が発売されたのって去年の末頃じゃなかったでしたっけ?
今後もこのペースで新機種がリリースされるとなるとちょっと買い時を絞るのが難しいかもしれませんね。さて。
今回は2019年6月20日に発売したばかりの「DMM.make 4K DISPLAY」シリーズの最新機種
DMM.make 43インチ4Kディスプレイ DKS-4K43DG3のレビュー
をお届けします。
「DKS-4K43DG3」購入にあたっての注意点
まず最初に1点だけ注意点を。
すでにこの「DKS-4K43DG3」については取り扱いを開始したショップも増えて来ています。結果、販売価格に関してはショップごとに結構な差がある状況。
ある意味「格安がウリ」な製品ではあります。ですが、すでに適当に購入してしまうと後悔するレベルの価格差になってきています。
以下のページではネット通販ショップでの「DKS-4K43DG3」の最安値情報がリアルタイムでチェックできます。参考になるはずです。
それでは今回はDMMディスプレイ第3弾「DKS-4K43DG3」のレビューをお届けします。
よろしくお願いします!
【レビュー】「DKS-4K43DG3」のお薦めポイントと気になること
「DMM.make 4K DISPLAY」シリーズの最大の魅力。それは「お求めやすい価格設定」にこそだと言って間違いないでしょう。
先代に引き続き、今回も43型、55型、65型の3サイズのラインナップ。我が家の事情的には43型が選択肢となりそうです。
まずはこの43インチ4Kディスプレイ「DKS-4K43DG3」のメリット・デメリットを整理しておきましょう。
「DKS-4K43DG3」の良いところ
従来からの「4K/60p、HDCP2.2」などの仕様はそのままに、新たに「HDRコンテンツ」に対応した点は見逃せないポイントですね。にもかかわらず、価格も先代からさらに安くなっている点も嬉しいところ。
特に重視したいのが「HDRコンテンツ対応」となった点。少し前までは高級機の代名詞でもあったHDRもこの価格帯にまで降りてきたんですね。感慨深いものがあります。
このHDR対応によって映像の表現力がどれほど向上することになったのか。興味深いところです。
4Kモニターの「HDR」とは?
High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称である「HDR」は従来の「SDR」(スタンダードダイナミックレンジ)よりもより広い幅の「輝度」を表現可能にする映像技術です。
「輝度」というのは表現できる明るさの範囲のことですね。この輝度がSDRと比べ「100倍」にもなったとされるのが「HDR」です。
この「HDR」によって「より明るい表現が強くなった」とも言われますが、どちらかというと「明るい部分、暗い部分ともにそれぞれの表現力、情報量が向上した」というのが正解かと思います。
明るい部分、暗い部分がよりはっきりと映像化されることで「実際に目で見る景色に近いリアルな表現」が可能になったということです。
ただ、コンテンツによっては正しく設定しているにもかかわらず「以前より暗く感じてしまう」ことがあるかもしれません。それは暗い部分の表現が上がった分、そちらに引きずられてそう感じるということが原因かもしれません。
何にせよ高価格4Kディスプレイならではの技術であった「HDR」が格安ディスプレイにまで広がってきたことは素直に嬉しいことだと思います。
あとはコンテンツのさらなる充実と「HDRコンテンツ視聴に関してのユーザー側の正しい認識」が広がることが待たれます。
「DKS-4K43DG3」の悪いところ
リーズナブルな価格設定とのトレードオフなんでしょうが、やはり「RGBW」パネルが採用されている点。これについては残念と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
ちなみに、今回のラインナップではこの43型「DKS-4K43DG3」、55型「DKS-4K55DG3」が「RGBW」パネルを採用。65型の「DKS-4K65DG3」が「RGB」パネルを採用しています。
- RGBパネル使用製品:DKS-4K65DG3(65型)
- RGWパネル使用製品:DKS-4K43DG3(43型)/DKS-4K55DG3(55型)
また、先代でも弱点とされていた「リモコンの反応」。これについても正直、格安製品とはいえもう少し頑張ってほしいところではあります。今後に改善に期待ですね。
4Kディスプレイの「RGBW」とは(解像度・画質など)
もともとLGが開発した「RGBW」パネル。
「疑似4K」「廉価版4K」とも呼ばれるこの「4K RGBWパネル」。もちろん、この呼称には若干(?)の揶揄が含まれていることは間違いありません。
本来の「RGB」はR(赤)G(緑)B(青)の3原色の組み合わせで色を表現しています。一方の「RGBW」ではこのR・G・Bの3色に「W(白)」を加えたものになります。
では、上記のように一見「色が増える」ようにも見えるRGBWの何が悪いのでしょうか?
実はこれ、白が追加されることで「色が増える(表現力が向上する)」ではないんですね。。
白の役割は「光ること」(明るさの表現)。基本、これだけ。本来「赤・緑・青」の3色で色を表現していたところに「色の表現は担わない白」を混ぜるわけですから、明るさには貢献する部分もあるかもしれませんが、色や映像の表現としては「薄まってしまう」ことになるわけです。
その分、映像における情報量が減るというのがこの「RGBW」がデメリットとされる理由です。
「4Kという解像度」についても同様です。本来、「3色分のパーツ」で映像を作っていたところに「表現を担わない白のパーツ」を追加するわけですから、その白のパーツの分、解像度は低下しているとも言えるわけです。単純計算すると「本来の4分の3の解像度」になったとも言えるわけですね。
そういったところから「疑似4K」とも呼ばれるのがこの「RGBW」なのです。
特に暗い映像では弱さを感じることが多いと言われることが多いようです。逆に明るさに強いとされるHDRコンテンツとは相性が良いと言われることもあるようです。
RGBWはあくまでもコスパ重視の解像度パネルといってしまって良いでしょう。僕のようにコスパ重視である程度割り切って使うということなら悪い選択肢ではないと思います。
今回のDMM 「DKS-4K43DG3」だけに限らず、RGBWパネルを採用する4Kディスプレイを購入する際には、あらかじめしっかりとその使用目的を検討しておく必要がありそうです。

先代「DKS-4k43D」の口コミをチェック
発売したばかりとあって、ネットをみまわしてみてもまだまだレビューが出揃っていないのが現状です。
なのでここでは先代の「DKS-4k43D」のレビューはまとめておきたいと思います。
ちょっと気になる!?イマイチなレビュー

せっかくの4Kなのにやっぱり黒が弱いなぁ・・・。安いとはいえ残念です。
思っていたより軽く設置は楽で良かったです。ただ、安定感は心配ですね。リモコンの反応は少し悪いところも気になります。
まあ、値段なりということですよね。ベゼル近くの表現力が雑というかちょっと気になります。スピーカーはさすがに弱すぎないか?
明るい環境だと若干映り込みが気になります。
良くも悪くもお値段通り。嬉しい誤算は特になく、諦めていた部分はそのとおり。
画像編集用のディスプレイとしては荒すぎて使えたものではありません。チューナーを通して地上波を観る分には良いのかもしれないですね。
とはいえ、決して期待を上回る製品というわけでもないようです。ある程度、4Kディスプレイとしては割り切りが必要な製品と言えるでしょう。
また、上記では1つずつしか挙げていませんが、リモコンとスピーカーについての低評価は目立ちました。
スピーカーは別途用意することになるとは思いますが、リモコンはなんとかして欲しいところですね。
これなら安心!?良さげなレビュー

格安とはいえ、4K60fpsも問題ありません。ドット抜けなど品質的な部分にも気になる点はありませんでした。価格を考えるなら充分でしょう。自分の用途的には満足しています。
もともと割り切って購入したので全然ありです。
必要十分な性能です。手軽に4K映像を楽しみたいならむしろこのくらいの製品がベストではないでしょうか。こだわり派の方はそもそも候補に入れないはず。
思いの外「高品質」な製品でした。スペック的には価格相応。トータルとしては満足度は高めです。
非常にコストパフォーマンスが高く満足しています。ただ、少し作りが貧弱なようにも感じます。スピーカーが外部のものを使用するので問題ありません。
パソコンの大型モニタとして使用。このサイズがこの価格とかうれしい以外のなにものでもありません。
普通に使う分には全く問題なし。ドット抜けなどの不具合などもなくしっかり動作しています。ただ、画像を編集するときなどはやや黒が白っぽく感じます。ですが、このあたりには割り切りが必要でしょう。
パソコンでの画像編集に使われている方も意外と多く。簡単な編集程度なら大丈夫ということでしょうか。
まとめ:この4Kディスプレイは購入する価値あり?
先代よりさらなる進化を果たした「DKS-4K43DG3」。これからどんどんと新たなレビューが出てくることでしょう。今から楽しみです。
製品の事情をしっかり理解し、割り切って使用するということであれば購入する価値は充分にあると言えそうです。
続報などありましたら随時更新していきますね。ありがとうございました!